先週、金沢湯涌夢ニ館に「竹久夢二と大正イマジュリィの世界展」を見に行ってきました。

「イマジュリィ」とは
装幀、挿絵、ポスター、絵はがき、広告、漫画など大衆的な図像の総称を言うようです。
大正浪漫な大衆デザイン・・・大好物です。
竹久夢二と言えば、まさに大衆からの人気が非常に高く
「大正の浮世絵師」と呼ばれることもあったそうです。
「美人画」が有名ですが、それだけでなく児童雑誌の挿絵、本の装丁、便箋や手ぬぐいなどの日用雑貨、
浴衣や帯、宣伝広告のデザインまで幅広くこなし、詩人としても活躍したというスーパークリエイターです。
芸術家とデザイナーは全く違うものであると
デザインの勉強をしてから実感することが多いですが、
両方できるという才能憧れます。
展示会場1階は、彼に影響を与えた3人の女性を中心に紹介されていました。
結婚離婚を繰り返したり、刺傷事件を起こしたり、
最も愛した(と言われている)人との病による死別、
20歳年下のモデルとの同棲、彼女の自殺騒動など・・
なんとなく太宰治を彷彿とさせます。
彼の美人画は彼女たちによって完成されていったと言われている程美しい女性たちだったそうです。
いつの時代も恋愛というのは、美醜絡まるものですねぇ。
濃い世界にどっぷり浸ることができました。
2階は、日本で最初のグラフィックデザイナーと言われる杉浦非水や、藤島武二や橋口五葉の作品から
当時のクリエイターたちの作品が展示されていました。
こちらは大正浪漫全開で、三越の広告や、夏目漱石や泉鏡花等の本の装丁がたくさん・・・!
カルピスのマークなんかは、一度見たら忘れられない、
お洒落かつ、どこか怪しく不思議な雰囲気が漂うデザインで大好きです。
(人種差別が~という事で廃止されたみたいですが)
色彩はもちろん、線が本当に美しくて感動しました。
今はカンタンにパソコンでキレイな線が引けますが、
一つ一つを大事に丁寧にゆっくり作り込むことの大事さを思い出した気がします。
個人的に、夢二の「美人画」はロマンチックすぎて乙女すぎて甘すぎるところが
あまり好みではありませんでした(汗)
でも、千代紙や浴衣など「野の草」をモチーフにしたデザインはとても好きでした!
実は湯涌温泉は、この間まで放映されていた『花咲くいろは』というアニメのモデルとなった温泉街で、
このアニメ効果で宿泊客が増加し、劇中に出てくる架空の祭りまで行われて
5千人もの人が集まったと話題になりました。
売店のお兄さんが
「祭りの発表がされたら湯涌温泉はすぐに予約が埋まって、そして石川県中の旅館が満員になったんだよ。
入りきらなかった人は次の日泊まりに来てくれてね」
と教えてくれました。
お土産を見るとグッズもあって、プレミアがついているものもあるそうです。

本っ当に小さな温泉街でしたが、一体どこに5千人もいたのだろう・・・・と不思議でなりません。
かく言う私も、実は『花咲くいろは』は好きで見ていました(笑)
「白雲楼」という豪華絢爛なホテルが当時あり、その建物がモデルになってるそうです。
見に行きましたが老朽化で今はもうなく、
夢二の孤独と重なって、何となく寂しさが後に引いた旅でした。